授業での利用
博物館の楽しさを授業に
実際に実物の展示を見たり、触ったりすることのできる博物館での授業は、子どもたちに多くの発見と大きな感動を呼び起こします。当博物館では、博物館の「もの」と「人」を活用した子ども主体の「学びとる」授業づくりをめざし、様々な形態で授業の支援を行っています。
支援する授業の形態は、「授業をどこで行うか」によって大きく2つに分けて考えています。
- 博物館での授業
博物館の常設展示や情報館の資料を活用した「課題追求活動」や「体験学習」等を行う場合。 - 学校での授業
学校が博物館の資料や学校での出前授業の申し込みや、学校が博物館の資料や「化石レプリカ作成キット」を借りて体験学習を行う場合など。
なお、授業に活用できる資料(「博物館利用の手引き」「学習内容と展示の対照表」「総合的な学習の時間の展開例」)を掲載していますのでご利用ください。
学習内容と展示の対照表
先生方に授業で博物館の資料を活用していただきやすいよう、博物館にどのような展示資料3あるのかをお知らせする一覧表です。 北九州市内の小・中学校で使われている教科書の流れに沿って、展示資料を単元ごとに紹介しています。(平成29・30年改訂学習指導要領対応)
小学校
社会科
理科
中学校
社会科
理科
博物館を利用した総合的な学習の時間の展開例
年間を通じて総合的な学習の時間の指導計画の中に博物館の利用を組み込んでいただき、学校教育に博物館を生かしていただくことをご提案いたします。展開例で、どのように博物館を利用できるのか参考にされて下さい。 実際の総合的な学習の時間の計画立案に際しては、ミュージアムティーチャー(MT)がお手伝いいたしますのでご相談下さい。
小学校【中学年】ふるさとの山、皿倉山ってどんな山?
- ふるさとの山「皿倉山」についてグループごとに調査計画を立て、フィールド調査を行ったり、博物館を見学したりする。
- 自然や地域の歴史とふれあう活動を通じてふるさとのすばらしさや環境問題についても 考える。
小学校【中学年~高学年】大昔から現在までの北九州はどう変わったの?
~環境と生き物の変化~
- 北九州の大昔から今までに環境や生息する生物がどう変化してきたのかを博物館などで調べる活動を通して、環境保全の大切さについて考える。
小学校【高学年】自然の中の国際化!?外来種について調べよう
- 身のまわりの外来種についてグループごとに調査計画をたて、フィールド調査を行ったり、博物館を見学したりする。
- 外来種調査を通して、北九州市の自然環境や国際交流についても考える。
中学校【全学年】北九州の環境の変化を探る-動物植物の生息状況を手がかりに-
- 博物館の多種多様な生物の標本をもとに、地球上の様々な環境変化が生物の生息環境にどう影響し、絶滅危惧種の増加や自然破壊につながるかを考える。
- 身近な生物(動植物)の生息状況の観察や調査を手がかりに、「人間の活動」が自然に及ぼす影響に気づき、生物としての人類が他の生物と共生していく道を考える。