イキウス・ニッポニクス

Iquius nipponicus Jordan, 1919 

日本で初めて学名のついた魚類化石

イキウス

 イキウス・ニッポニクスは1919年にアメリカのスタンフォード大学学長でもあった有名な魚類学者デイビッド スター ジョルダン博士によって命名された種で、学名が与えられた日本初の魚類化石です。時代は新生代中新世中期(約1500万年前)です。ジョルダン博士はニシン科と考えたのですが、その後の研究でコイ科淡水魚と考えられるようになりました。

 ジョルダン博士の標本(完模式標本)と当館所蔵の標本を調べた結果が2010年に論文として発表されました。今回、その研究成果と論文に使用された化石をリサーチゾーンに展示しました。たいへん保存状態のよい標本ですので、ぜひご覧下さい。


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