世界唯一の標本を展示!

新属新種のイキクルター



 イキクルターは壱岐から命名された2番目のコイ科魚類で、1番目のイキウスとは体が細長いことや鰓ぶたの骨の表面が滑らかなことで異なっています。


 イキクルターはクルターの仲間に最も近縁だと考えられています。クルターの仲間は日本では琵琶湖にワタカ1種がいるだけですが、中国や朝鮮半島には多くの種が生息しています。イキクルターは日本だけでなく東アジアのコイ科魚類の起源と変遷を考える上でたいへん重要な化石です。

 

 イキウスと並べて展示していますので、ぜひ、比べてみてください。

完模式標本(タイプ標本)KMNH VP 100,264

   Ikiculter chojabaruensis Yabumoto, 2010

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 新属新種の淡水魚類化石イキクルター・チョウジャバルエンシスが発表されたのを機に完模式標本(タイプ標本)を当館リサーチゾーンに展示します。タイプ標本とは命名する時に指定する一個の標本で世界で唯一の標本です。