はく あ き ぜん き ほく ぶきゅうしゅう いち や
白亜紀前期の北部九州の一夜
嵐や火山の噴火など8分間の演出があります

<3分前>
皆さま、こんにちは。本日は、エンバイラマ館へ、ようこそお越しくださいました。
ここは、恐竜たちが栄えた「中生代白亜紀前期の北部九州」を再現したコーナーです。まもなく、太古の一夜をイメージした、約8分間の演出が始まります。「光や風」を使った迫力のある演出をお楽しみください。
なお、一部、強い光が発生する場面がございますが、ご了承ください。
それでは、ご見学や写真撮影などを、お楽しみいただきながら、今しばらくお待ちください。
<始まり>
皆さま、大変お待たせ致しました。いよいよ太古の一夜の始まりです。
演出中は、アナウンスを行います。これより先、フラッシュ撮影は、ご遠慮いただいております。
また、一部、強い光が発生する場面がございますが、ご了承ください。
演出の途中に、退出される方は、入口と反対側の出口にお進みください。
ここは、はるか昔、1億3000万年前の北部九州です。それでは、まず、この時代の動物たちを紹介致します。

皆さまの前に見えます、首の長い恐竜は、マメンチサウルスです。全長20mを越える恐竜で、首の長さは、体の半分と言われております。遠くには、マメンチサウルスの群れが見えます。

その上空を飛んでいるのは、翼竜ズンガリプテルスです。
続きまして、皆さまの左側、崖の上にいる大きな肉食恐竜は、ワキノサトウリュウです。福岡県宮若市から見つかった歯の化石をもとに、復元されました。ワキノサトウリュウがいる森の上には、大きな満月が浮かんでいます。

その右隣では、ズンガリプテルスが一匹降り立ち、翼を休めています。

恐竜たちの泣き声があちこちから聞こえてきました。おや、前から何かがこちらにやってくるようです。今、私たちの頭の上をズンガリプテルスが通過しましたね。
それでは、後ろをご覧ください。

皆さまの左にいるのは、ヴェロキラプトルです。最新の研究により、羽毛を持っていたことがわかりました。


ヴェロキラプトルの右にいるのが、新しく仲間入りした羽毛恐竜のディロングです。ディロングは、切り株に潜んでいる哺乳類や木の上にとまっている孔子鳥を狙っているのかもしれません。


それでは、皆さま、再び前をご覧ください。
マメンチサウルスの右側の崖の上には、羽毛恐竜ミクロラプトルが3匹います。このミクロラプトルも、今回新しく仲間入りしました。


当時の北部九州は、このような動物たちの世界が広がっていたと考えられています。
皆さま、前の空をご覧ください。

だんだんと、雲行きが怪しくなってきました。嵐が近づいているようです。恐竜たちも不安そうにしています。皆さまも、雨や風、雷には、ご注意ください。
<解説は少しお休み>
.........雷がなり、風がふく..........

嵐が過ぎ去り、静かな夜が戻ってきました。
夜空には、満月が浮かび、青い月明かりに恐竜たちが照らされています。マメンチサウルスの群れも戻って来て、静かな夜を過ごしています。入口付近のプシッタコサウルスの親子も気持ち良さそうに眠っていますね。
<解説は少しお休み>
<マメンチサウルスが首を高くあげる>

おや、恐竜たちが騒ぎ始めています。突然、不気味な地響がし始めました。恐竜たちも不安そうに大きな声を上げています。これから恐竜たちに何が起こるのでしょうか?

遠くの火山が噴火しました。噴煙が、空高く立ちのぼっています。溶岩が流れ出し、火山弾が落ちる音が聞こえます。火山噴火による雷も光り、爆風も吹いています。恐竜たちは、どうなっていくのでしょうか・・・。

こうして起きた大規模な火山の噴火は、北部九州の生態系に、大きな影響を及ぼしたと考えられます。いのちを落とした恐竜も数多くいましたが、このあとも6000万年近く、恐竜たちは世界中で繁栄し、現在も鳥に姿を変えて生きています。
このように、様々な生物は進化の過程を繰り返しながら、いのちのたびを続けているのです。
<終わり>
皆さま、お楽しみいただけましたでしょうか?
以上をもちまして約8分間の演出は終了致しました。ご覧いただきありがとうございました。お出口は、入口と反対側にございます。
出口付近は階段ですので、お足下にお気をつけてお進みください。
ひきつづき、いのちのたび博物館でごゆっくりお楽しみください。