ヒマラヤムカシトンボ (オス)
ムカシトンボ科
Epiophlebia laidlawi Tillyards
現生
ネパール 20. vi. 1993
本種ははじめ幼虫しか標本がありませんでした。ティリヤードはこの幼虫を見て、ムカシトンボの新種と判断し記載を行ないました。成虫が採集されたのはそれから42年後、日本のヒマラヤ蝶蛾調査隊が初めてだったのです。経験を積んだ優れた分類学者の予見性を物語るエピソードのひとつとして語り継がれています。