北九州市立自然史・歴史博物館 いのちのたび博物館 KITAKYUSHU MUSEUM OF NATURAL HISTORY & HUMAN HISTORY

企画展「旧八幡市制百年記念 鉄の都・街道のまち八幡」

公開日:2017.03.24

 いのちのたび博物館では、旧八幡市の市制施行100年を記念して、企画展「旧八幡市制百年記念 鉄の都・街道のまち 八幡」を開催します。

1 開催期間  2017年 3月17日(金)~ 6月18日(日) 94日間
       (「製鐵所写真の可能性」は、4月7日(金)~6月18日(日))
2 展示場所  いのちのたび博物館 3階 歴史ぽけっとミュージアム
3 入場料  常設展入場券で観覧可
       (一般 500円、高・大学生 300円、小・中学生 200円)
4 企画展の構成 
   鉄の都八幡―八幡東区―(ぽけっとNo9)
   街道のまちー八幡西区―(ぽけっとNo10)
   製鐵所写真の可能性(ぽけっとNo11:北九州市世界遺産課と共催)

東田第一高炉(版画:片山 正信氏)

地図や写真などの約90点の資料でたどる旧八幡市の記憶

 明治22(1889)年に尾倉・大蔵・枝光3ヶ村が合併して八幡村が成立し、同32(1899)年八幡町を経て、大正6(1917)年3月1日に八幡市が誕生しました。八幡市はその後板櫃町の一部、黒崎町、上津役村、折尾町、旧西谷村の一部、香月町・木屋瀬町を編入して市域を拡大し、昭和38(1963)年五市合併により北九州市が誕生して、市としての歴史に幕を閉じました。その後八幡区を経て、昭和49(1974)年八幡東区と八幡西区に分かれ、現在にいたっています。
 八幡東区は概ねもとの八幡市で、明治34(1901)年の製鐵所開業を機に急速に工業都市として発展し、「鉄の都」と呼ばれました。八幡西区は江戸時代長崎街道の黒崎宿と木屋瀬宿を有し、明治後期には折尾駅で九州鉄道(鹿児島本線)と筑豊興業鉄道(筑豊本線)が交差するなど陸上交通の要地でした。遠賀川から分水した堀川や鉄道は筑豊の石炭を運び、近代産業の発展に大きな役割を果たしました。しかし筑豊の炭鉱が次々に閉山、製鐵所も機能を移転・縮小すると石炭と鉄の時代は終わりを告げ、地域社会は大きく変貌していきました。
 本展は旧八幡市の市制施行100年を記念し、地図や写真、関係資料などによって八幡の独自な発展と変貌の過程を明らかにします。併せて、八幡製鐵所が所蔵する貴重な歴史資料とその保存・活用について紹介していきます。

八幡市鳥瞰図(吉田初三郎画、昭和8年)

 大正から昭和初期にかけて、都市の発展や交通の整備、観光地の開発が進む中で、吉田初三郎(1884~1955)は全国各地の名所図絵(鳥瞰図)を制作して人気を呼びました。八幡の「鉄の都」としての発展ぶりが感じられます。

八幡製鐵所を望む(川上寛起氏撮影・提供)

 高炉台公園付近から八幡製鐵所を望んだ風景です。撮影年代は不詳ですが、昭和30年代でしょうか。市民の生活が製鐵所とともにあったことを物語っています。

主な展示資料

八幡市鳥瞰図(吉田初三郎画 昭和8年)、八幡市の地図(明治43年、大正14年、昭和2年、昭和5年、昭和9年、昭和31年)、片山正信氏版画「北九州めぐり」、製鐵所写真、市民募集写真、南河内橋図面、長崎街道図(仮称、許山家文書)、黒崎商工案内、木屋瀬宿絵馬(改盛町町内会所蔵、自然史・歴史博物館寄託、市指定文化財) 立場茶屋銀杏屋「永末諸記録」(市指定史跡附帯資料)など