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新聞掲載日:2007/02/24
No.085
エサキムカシハナバチ/地中に巣穴、毒性弱く
スズメバチ類のように集団で巣を作るグループと異なり、単独で土中に穴を掘ったり、竹筒などを巣として利用するハナバチのグループは大部分無毒、あるいは弱い毒性しかもたず、よほどのことがないかぎり攻撃を仕掛けてくることはない。 近年、北九州市でよく相談が来るようになったエサキムカシハナバチもそういった単独で地中に巣穴を堀るハナバチの一種で、原始的な特徴を多く持った種類である。 実はこのハナバチは国内の産地が非常に限られていた珍奇種で、現在九州大のチームが調査している。なぜか北九州市ではあちこちで産地が見つかり、日当たりのよい斜面に営巣場所が限られるためか、個々の個体は単独で作業していても営巣場所は集中してしまう。 そうすると小さな個体でも「ハチがたくさん飛んでいるんですけど」という問い合わせが博物館にも来るようになる。 自然界には実にさまざまなものが同時に生息しており、市民からの問い合わせにもきめ細かな対応をしないと、取り返しのつかないことになってしまう。知識の正しい伝達を心掛ける毎日でもある。
文章:
上田恭一郎学芸員
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