北九州市立自然史・歴史博物館 いのちのたび博物館 KITAKYUSHU MUSEUM OF NATURAL HISTORY & HUMAN HISTORY

安川敬一郎日記(第1巻)

歴史系刊行物

『安川敬一郎日記』第一巻

 北九州市立自然史・歴史博物館では、麻生家・貝島家と並んで「筑豊御三家」と称された安川・松本家の総帥安川敬一郎(1849~1934)の日記を翻刻・刊行することを計画し、このたび第一巻を刊行しました。全442頁で、詳しい解題を付けています。

 第一巻は、明治31年(1898)10月11日から36年(1903)11月9日までの約5年分を収録しました。日清戦争と日露戦争の間に当たり、官営八幡製鉄所の操業開始(明治34年)に代表されるように、北九州さらには日本全体の産業・経済が著しい発展を遂げた時期にあたります。この間、安川敬一郎は筑豊の炭坑経営を確立するとともに、石炭輸送の進展を目指して、鉄道や港湾の整備・拡充に努め、北九州の産業の発展に大きな役割を果たしました。日記には、安川敬一郎が若松を中心に地元と大阪・東京の間を行き来し、井上馨や渋沢栄一をはじめとする政財界の有力者と密接な関係を構築して、事業の進展を図っていく様子が詳細に記録されています。

 このように、安川敬一郎日記は質量ともに内容豊富な日記で、北九州だけでなく日本の近代史を研究するうえでもきわめて上質な歴史資料と言えるでしょう。

 北九州市立自然史・歴史博物館のミュージアムショップで購入できます。価格は5,500円。実費負担で郵送も行っています。詳しくは北九州市立自然史・歴史博物館(093-681-1011)まで。