北九州市立自然史・歴史博物館 いのちのたび博物館 KITAKYUSHU MUSEUM OF NATURAL HISTORY & HUMAN HISTORY

テーマ館

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テーマ館全景

北九州は中国大陸や朝鮮半島に近く、また、九州と本州を結ぶ交通の要衝に位置しています。古くから海路や陸路を通じて多くの人びとや物が行き交い、各時代を通して日本の経済や文化に大きな役割を果たしてきました。
 北九州の歴史や文化はこのような地勢とともに育まれてきました。ここでは「路」というテーマで北九州の歴史を紹介します。

重留遺跡出土広形銅矛 国指定重要文化財(美術工芸品・考古資料)

全長83.5cm、重さ約1.7㎏の広形銅矛で、小倉南区重留遺跡の1号竪穴住居跡床面の埋納施設内に鋒を南西に向け、刃を斜め45度に傾けた状態で出土しました。住居跡に埋納された日本で唯一の例です。

日明一本松塚古墳(北九州市指定史跡)

小倉北区に所在する6世紀末頃に築造された装飾古墳を原寸大に復元しました。奥壁にはベンガラを使用して放射線状の文様が描かれています。九州最北に位置する装飾古墳です。

大興禅寺の仁王像(福岡県指定有形文化財)

鎌倉幕府執権の北条時頼が創建したという伝承のある大興禅寺(小倉南区蒲生)にある本像は、県内有数の優品で、ここ規矩郡と北条氏との結びつきの深さを物語っています。

飯尾宗祗馬上図

連歌の大成者飯尾宗祗の画像は、連歌会の床の間に掲げられ、多くは旅姿の形で描かれてきました。宗祗は文明12年(1480)に若松に上陸。大宰府を訪ねたのち、帰路は洞海湾を渡っています。

黒田二十四騎画像

黒田孝高(如水)・長政に仕えた重臣24名を描いたもので、中央に長政のトレードマークである大水牛脇立兜が象徴的に描かれています。神格化された長政を直接描かず、神秘性をもたせるための意匠であると考えられます。

西国内海名所一覧

幕末の浮世絵師五雲亭貞秀(1807~79)が描いた鳥瞰図で、紫川河口にかかる常盤橋を中心に、西は長崎街道筋の室町界隈、東は京町から門司方面が描かれています。河口にたくさんの船が出入りする様子もうかがえます。

吉田初三郎の鳥瞰図

大正から昭和初期、都市の発展や交通の整備、観光地の開発が進む中で、吉田初三郎は全国各地の名所図絵(鳥瞰図)を制作して人気を呼びました。現地取材をもとに大きな原図をつくり、印刷して折りたたみ式の図に仕立てます。博物館には、若松市・戸畑市の原画と小倉市・八幡市の印刷図が確認されています。

山本作兵衛氏の炭鉱記録画

山本作兵衛氏は筑豊の炭鉱で働き、後に炭鉱の労働や生活の姿をえがいた数多くの作品を残しています。平成24年田川市の所蔵作品と関係資料がユネスコの世界記憶遺産に登録されました。旧歴史博物館開館の際に委託制作された2点の作品は山本氏最大の作品と考えられます。